米司法当局などが捜査を進めている国際航空運賃をめぐるカルテル事件で、捜査対象となっている日本航空に巨額の罰金が科される可能性があることが分かった。日航は罰金に備えて、07年9月中間決算で200億円前後の損失処理をする方針を固めた。英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)などにはすでに数百億円規模の罰金が科されており、日航への国際カルテルの捜査は年内にも重大局面を迎える。

 国際航空運賃のカルテル事件をめぐり、06年2月に日航の米州貨物支店ニューヨーク貨物事業所などが、米司法省や欧州連合(EU)欧州委員会の立ち入り調査を受けた。

 米司法省は8月、BAと韓国の大韓航空に対し、それぞれ3億ドル(約360億円)の罰金を科した。米司法省によると、両社はほかの航空会社と共謀して燃油高による上乗せ率を決め、合意どおりの貨物運賃や旅客運賃を徴収したとされる。同省はまた、「調査は続いている」とし、ほかの航空会社にも制裁を科す可能性を示唆していた。

 日航はこれまで「金額などが予想できない」(幹部)として、損失処理をしていなかった。しかし、捜査当局の動きを受け、処理を行うことにした。11月6日に発表予定の07年9月中間決算で200億円前後を引当金として積む方向で、監査法人と調整する。同社首脳は「リスクを早めに処理していかなければ、投資家の信頼が戻らない」としている。

 日航は運航トラブルが相次ぎ、顧客離れが進んだことなどから、07年3月期まで2期連続の当期赤字となった。08年3月期の連結当期利益は70億円と見込んでおり、今回の損失処理は業績の大きな下ぶれ要因になる。

 ただ、資産売却などによって利益をあげているため、損失処理を行っても08年3月期の業績予想の下方修正は回避して、3期ぶりに黒字転換できると、日航はみている。

Posted by Takumi

2007/10/06 10:01 2007/10/06 10:01
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