博物館は、3階建てで、延べ床面積約2万8200平方メートル。35両もの実物車両を展示したヒストリーゾーン、実物や模型を使いながら鉄道の仕組みを学ぶラーニングゾーンなどの6つのエリアで構成される。
1階のヒストリーゾーンに足を踏み入れると135年前の10月14日に、日本で最初に新橋駅、横浜駅間を走った「第1号機関車」が出迎えてくれる。明治期から大正期にかけて活躍した木造電車から、1982年に開業した東北・上越新幹線で活躍した「222系新幹線」まで、鉄道の歴史を彩る車両が一堂に会したさまは圧巻。実際に車両に乗り込み、当時の鉄道の旅に思いをはせることができそう。
2階の線路延長約1400メートルという日本最大規模の模型鉄道ジオラマは、首都圏で活躍する通勤車両や新幹線、特急列車が行き交う。夜になると保線作業が始まり、その合間を「カシオペア」などの夜行列車が走る。
目玉は、「世界でおそらく唯一の蒸気機関車のシミュレーター」(大塚陸毅・東日本鉄道文化財団理事長)という、「デゴイチ」の愛称で親しまれた「D51形機関車」の運転シミュレーター。窓の前方スクリーンには、沿線風景が映し出される。また人気車両を模した「ミニ運転列車」は、本物の鉄道と同じ信号保安システムに従い1周300メートルを6分ほどで運転する。どちらも本物に近い運転感覚が楽しめる。
博物館は、JR東日本の発足20周年を記念し、関連の「東日本鉄道文化財団」が建設を進めてきた。清野智社長は「鉄道博物館の移設、拡充と『JR東日本二十年史』の製作が20周年の大きな作品」と、節目と同時にオープンする博物館への思いを語る。
入館料は大人1000、小中高生は500円。ミニ運転列車とSLシミュレーターは予約制で、別途料金がかかる。閉館前の交通博物館の年間来場者数は35万~38万人。施設の拡充により、同博物館の来場者数を初年度60万人、来年度に100万人、今後20年間の平均で年間70万人を見込む。
Posted by Takumi

